沈静色、重量色といった効果が色の特徴としてありますが、中間的な色(中性色)なので周辺の色によってイメージ効果は左右されます。
赤紫~青紫まで幅広い色域が紫と認識されます。青と赤が混ざり合い多様な色合いが
生み出される紫は、感性を鋭くしインスピレーションを高めてくれます。
動の赤と静の青、相反する色が共存しているため「高貴と下品」「神秘と不安」など
二面性をもっています。場面によって色の性格が変わる複雑な色です。
紫は古今東西問わず、高貴な色として尊重されてきました。また同時に、権力を象徴し、退廃や虚飾を表し、メランンコリックで病的な色とも言われています。
心理学的には、病的で内向的な色とされていますが、自分をカリスマ的に見せたがる人が好む色の代表にも紫があげられています。
五感のなかで触覚と関係が深いのは紫色です。治療することを手当と書くように、
手を触れる感覚には目に見えないヒーリング効果があります。
神秘的な感覚は紫色と結びつきます。